たまにクチコミなどで「ラーメンの見た目がシンプル」「ぱっと見平凡で地味」的なお言葉を頂くことでおなじみの「北九州の醬油ラーメン らーめん志士」でございます。
それらのご指摘について一言申し上げるとしたら・・
「確かに!!僕も同感です!!!」です。
志士のラーメンのトッピングとしては、メンマ・チャーシュー・卵・白ネギ・・・以上!
うーん・・シンプル!
メンマもお洒落なラーメンだと穂先メンマを使ったりしてますが、昔ながらの普通のメンマ。
チャーシューも低温調理のレア感あるものでもなく普通のロールチャーシュー。
ついでに言うとスープも奇抜なものを一切使わないで普通に豚骨と鶏ガラでダシをとっています。
いや!確かに地味!!ニューウェーブ感が欠片もないやん!
めっちゃ昔ながらやん!
と自分でも痛いほど分かっております。
これは何故か?
志士は時代についていくことが出来ないのか?
進化することを諦めた過去の遺物なのか?(誰にもそこまでは言われてないんですけどもね)
今回はそんな声に対してお答えしたいと思います。
「あと20年はラーメンで食っていきたいからね「。あえて昔ながらのシンプルさを追求してるんだよ!」という考えです。
以前より「最新を追う流行りのものは古くなる」「シンプルでクラシカルなものは古くならない」という考えはずっと持っておりました。
そんな折、つい最近プロダクトデザイナーの秋田道夫さんの著書を読んで非常にしっくりくる文章を目にしました。
「飽きのこないデザインをするには既に飽きられているものを使えばいい」というもの。
昔から使われているものというのは、つまり飽きられてないということ。これからも古びることはないということ。
そして、「ロングセラーとは『研ぎ澄まされた普通』でないといけない。というもの。
これまで漠然と思っていたことを見事に言語化してもらった感がありました。
正直に言うと、時代の先端を走り新しいラーメンを定義づけしていくような気概を持った方々を心から尊敬しますし憧れもあります。
ただ自分にそんな能力が無いということも自覚しているので(今のラーメンを作ることに5・6年かかるくらいには凡庸な才能なので)、そういう方向で戦っていくのは得策ではないと・・・
それよりかは自分のラーメンをシンプルで飽きのこないロングセラーとして磨き続けて「研ぎ澄ませていく」ことが最善の道なのだと考えています。
商売というのは生き残っていくことが一番大事であり、一番難しいことでもあると思います。
自分の持つ才能と努力を最大限活かせる戦略を突き詰めていかないとこれからの時代はやっていけません。
志士はあと20年この店を続けたいと思っているのですが、今の時代の流れの速さを考えると20年後の世の中がどうなっているのかなんて全く想像もつきません。
流行のラーメンは追わない。けれども時代の流れは追っていかないといけないと肝に銘じてこれからもこの世界で生き抜いていきたいと思います。
それが「北九州の醬油ラーメン らーめん志士」の戦い方です!
これからも応援よろしくお願い致しますね。
・・・あと20年やれます様に!
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